テキストデータの同期を考える[(10)ポメラとSimplenoteの連携で最高のテキスト入力環境を]
(追記)
こちらの内容はポメラDM200に関するもので、最新機種のDM250には適用できません。
そもそもDM250は「Pomera Link」というアプリを使うとWiFi経由でスマホとポメラ内のデータのやりとりができるのでこういう回りくどい方法は必要ないですけどね…。
一応この記事を含めたポメラ関連の記事もアーカイブとして残しておきます。
iOS、android、Windowsにポメラを加えてテキストデータの同期・共有を目指して試行錯誤してきたわけですが、自分なりの形が見つかりそうです。
結論としては、今更で何ですが、
Gmail⇔ポメラSyncを軸にした連携を「メインにする」事は断念しました。
とはいえ全く使わないというわけではないし、運用の力業は別に苦にならないのですが、それ以前に「アップロード」の機能を使ってポメラから「Simplenote」にデータを投入する方法を思いついてしまったためです。
その部分の流れに関しては一方通行であるのでデータをポメラに戻して編集というケースでは「ポメラSync」の出番もあるという形で、ここまで試してきたこともまあまあ無駄にならずにそこそこ丸く収まりそうな気がします。
では、実際にどういう形にするかというお話です。
ざっくり言うと、「Dropbox」を経由します。
とはいっても、ポメラから「Dropbox」にデータを投入するのにもう一工夫必要です。
更に投入した後もWindowsのPCが(操作込みで)必要になるのであまりスマートとは言えないかもしれませんが(後述)。
具体的にはポメラから「アップロード」機能で「Zapier」というサービスにメールを投げます。
「Zapier」の方で受け取ったメールを解析して「Dropbox」に投入するという仕組みですね。
「Zapier」は英語のサイトなので若干ハードルが高く感じますが、解説してくれているサイトも多いですし一度試してみればなんとかなるように思います。
「先人の知恵」ということで下記のページなどはとても参考になります。
「Dropbox」に入れるだけだったら相変わらず「ただのバックアップ」だし、使うときは「データをSimplenoteにコピペ」という手順が必要になりますが、ここで最初の最初で紹介した「ResophNotes」の出番です。
「ResophNotes」は「Simplenote」に対応していてデータの同期が可能です。
もう一つポイントがあって、それは
「データをテキストファイルで持つことができる」
という点です。
これも最初の最初にチラッと書きましたね。
そのときに「やりません」と書いたのが
「ResophNotes」と「Dropbox」との同期
です。
具体的(かつざっくり)な手順を見てみましょう。
とりあえずWindowsのPCに「ResophNotes」と「Dropbox」のアプリケーションをインストールしてアカウントの設定までは済んでいるというところからです。
・「Dropbox」でPCと同期するフォルダの中に、「ResophNotes」のテキストを保存するためのフォルダを作っておきます。
・「ResophNotes」の設定で「Storage」の「Storage Type」を「Plain Text File」にして、「File Directory」にテキストデータ保存先のディレクトリとして先ほど用意した「ResophNotes」のデータ用フォルダを指定します。
この時点で「Simplenote」上のテキストデータが「ResophNotes」を経由して「Dropbox」と同期されることになります。
・先述のサイトなどを参考に、「Zapier」でメールが「Dropbox」に投入されるように設定します。
この時に「Dropbox」上のデータ投入先フォルダとして先ほどの「ResophNotes」用フォルダを指定します。
「Zapier」で専用のメールアドレスが発行されるので控えておきましょう。
準備はこれでOKです。
正しく設定ができていれば、下記の流れになります
- ポメラから「アップロード」機能で「Zapier」の専用アドレスにテキストを送信
- 「Zapier」がメールを解析してテキストデータを「Dropbox」に投入
- Windows PCで「ResophNotes」を起動、同期処理を開始する
- 「Dropbox」から先ほどアップロードしたテキストが「ResophNotes」に反映される
- 「ResophNotes」のデータが「Simplenote」と同期される
つまり
からの
こんな感じです。
Windows PCの「ResophNotes」で「Dropbox」と同期しないといけないという一手間はありますが、「ResophNotes」を起動さえしてしまえばその時点でiOSやandroidでもそのデータを使うことができるということになります。
起動しっぱなしの間なら定期的に自動同期させられますし。
「Dropbox」と同期しているPCが手元に無い場合は「ポメラSync」でiOSなりandroidなりと同期してもどうにかなるはずです。
色々問題はあるにせよ。
この方法だと「Gnotes」の文字化けは気にしなくて良いのもメリットです。
(「Gnotes」は使うのをやめました。)
「Gnotes」に「ポメラSync」でデータを渡す必要が無いので、ポメラの文字コードをUTFにしても大丈夫。
ポメラ含めた各アプリケーション上での「同期完了/未完了」データの管理は別の課題として考える必要はありますが。
「Zapier」を使って、「Dropbox」とほぼほぼ同じような手順で「Evernote」や「Googleドライブ」「OneDrive」などのクラウドサービスにポメラから(ほぼ)直接データ投入ができるようになるので色々試してみるのも面白いかもしれません。
今回は「ResophNotes」との連携という点で「Dropbox」が手っ取り早かったというだけなので。
注意点として「Zapier」は無料で使うことができますが、無料のままだと設定できる動作の数(5つまで)とか動作の回数(月100回まで)などの制限があるようなので、ヘビーに使うようであれば要注意です。
まあ用途によって複数アカウントを使い分(自粛)。
というわけで、ポメラで書いたテキストをPC他で使う場合は「アップロード」機能を使って「Simplenote」に投入し、PC他からポメラにテキストを送る場合は「メモ」「Gnotes」などにコピペして「ポメラSync」で同期するという流れで、双方向のデータ同期・共有が(それなりに)成立する運びとなりました。
当初のイメージより少しだけシンプルに運用できるようになった気がします。
なんかもっと連携の部分で「遊べる」余地がありそうなので、引き続き色々試してみたいと思います。